私は学生時代、ボストンに留学していました。初めての海外、初めての長期滞在。言葉も文化も違う環境に飛び込むのは勇気が要りましたが、その決断は今でも「人生で最も価値のある選択の一つだった」と言い切れます。
そして今、社会人として振り返ったとき、もし今また留学できるとしたら、私は迷わず「ボストン」を選びます。ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市ではなく、あえてボストンを推す理由。それは、実際に住んで、学び、出会い、挑戦してきた体験があるからこそ言えることなのです。
今回は、学生時代にボストンで過ごした私の体験から、「社会人こそボストンを選ぶべき理由」を3つにまとめてお伝えしたいと思います。
【1. 日本人が少ないから「英語を使うしかない」環境がある】
語学留学で最も避けたい状況のひとつは、「日本人同士で固まってしまうこと」です。安心感はあるものの、英語を使う機会が減ってしまい、成長が鈍化するのは避けられません。
ボストンには語学学校や大学も多く留学生が集まりますが、他の大都市に比べると日本人の比率は低いと感じました。特に私が通っていた語学学校では、クラスに日本人が自分ひとり、もしくは1〜2人だけということもありました。
その環境が「英語を使わざるを得ない」状況を自然とつくってくれました。授業中はもちろん、休み時間や放課後の会話もすべて英語。最初は勇気が必要でしたが、間違えることを恐れず話すことで、自然と英語のスキルは伸びていきました。
ニューヨークやロサンゼルスは日本人の比率が高めなので、意識して行動しないと「日本人のコミュニティだけで完結する留学」になってしまいがちです。本気で英語を身につけたいなら、ボストンは最適な場所です。
【2. 「挑戦」しやすい雰囲気と機会があふれていた】
ボストンはアメリカでも有数の学術都市。ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)をはじめ、世界中の優秀な学生が集まってきます。学問への意識が高い街で、知的な刺激に満ちた環境が広がっています。
私自身も、学校外で開催されていた公開講座や文化交流イベントに積極的に参加しました。ボストンでは、学生であっても発言することが尊重され、アイディアを試すことが歓迎される空気がありました。
語学学校に通いながら、自分でプレゼンテーションイベントに出たり、現地のボランティアに参加したり、日本文化を紹介する活動を通じて自分の「新しい可能性」に気づくことができました。
社会人になった今、「挑戦の場があることの価値」を強く実感しています。あのときの経験が、今の自分の仕事への向き合い方やチャレンジ精神につながっています。
ロサンゼルスやニューヨークのような大都市では、生活の忙しさや人の多さに圧倒されてしまい、なかなか「一歩踏み出す勇気」が持てなかったかもしれません。ボストンは落ち着いていて、でも刺激がある。社会人にもぴったりな街だと思います。
【3. アメリカ人の友達ができやすかった】
これは意外に思われるかもしれませんが、ボストンではアメリカ人の友達ができやすかったと感じています。
理由のひとつは、学生の街だからこそ「外国人に慣れている」アメリカ人が多く、自然と話しかけてくれたり、誘ってくれたりする文化があったことです。
ホームステイ先の家族はもちろん、語学学校のイベントや地域の活動を通じて知り合ったアメリカ人の学生たちとも、気づけば週末に一緒にスポーツをしたり、映画を観に行ったりする仲になっていました。
ニューヨークのような大都市では、現地の人との距離が遠く、なかなか深い関係を築きにくいという声も聞きます。その点ボストンでは、「出会い」と「つながり」が自然に生まれやすい空気がありました。
一緒にピクニックをしたり、勉強会に参加したり、あるいは悩みを相談したり。今でもSNSを通じて連絡を取り合うアメリカ人の友達がいます。あの時、勇気を出して英語で話しかけてよかったと心から思います。
結論:社会人こそボストンでしか得られない価値がある
学生時代にボストンで過ごしたあの時間は、私の中で今も色褪せることなく残っています。そして、その経験が今の自分をつくる大きな礎になっています。
もしあなたが、社会人として「もう一度、自分を成長させたい」「本気で英語を身につけたい」と思っているなら、ボストンは間違いなく最適な選択肢です。
日本人が少ない環境で英語漬けの日々を送り、文化も価値観も異なる仲間たちと出会い、挑戦し続けた日々。あの経験は、単なる「語学留学」ではなく、「人生を変える学びの旅」でした。
ぜひ、次に社会人としてアメリカ留学するならボストンを選択してみてください。あなたの人生に、きっと新しい光が差し込むはずです。